
今回の記事では、明治6年〜昭和20年まで72年に渡り発行されていた「1銭硬貨」について、発行された年号・発行枚数や、状態による予想買取価格などをご紹介していきます。長きに渡り使用されていた硬貨ということで、7種類もの硬貨が存在し、見ているだけでも面白いです。まずは一覧表で確認して頂き、その後、年代ごとの特徴などについても触れていきます。
もくじ
明治6〜21年発行(銅貨:竜)

近現代・日本のお金より(http://chigasakiws.web.fc2.com/)
貨幣情報
図柄(表/裏) | 竜/一銭 |
素材 | 銅 |
品位(千分中) | 銅 980、錫 10、亜鉛 10 |
直径 | 27.87mm |
量目 | 7.13g |
発行年 | 明治6〜21年 |
発行枚数や価格目安など一覧表
年号(西暦) | 価格目安 | 発行枚数(枚) | |
---|---|---|---|
完未 | 並品 | ||
明治6年(1873) | 80,000 | 2,000 | 1,301,486 |
明治7年(1874) | 45,000 | 200 | 25,564,953 |
明治8年(1875) | 40,000 | 150 | 32,832,038 |
明治9年(1876) | 40,000 | 150 | 38,048,906 |
明治10年(1877) | 40,000 | 150 | 98,041,824 |
明治13年(1880) | 25,000 | 150 | 33,947,810 |
明治14年(1881) | 30,000 | 400 | 16,123,612 |
明治14年(大四デザイン) | 80,000 | 8,000 | ↑合算 |
明治15年(1882) | 25,000 | 150 | 19,150,666 |
明治16年(1883) | 25,000 | 150 | 47,613,017 |
明治17年(1884) | 25,000 | 150 | 53,702,768 |
明治18年(1885) | 25,000 | 150 | 46,846,352 |
明治19年(1886) | 25,000 | 150 | 26,886,198 |
明治20年(1887) | 25,000 | 150 | 22,249,580 |
明治21年(1888) | 20,000 | 200 | 25,864,939 |
明治31年〜大正4年発行(青銅貨:稲)

近現代・日本のお金より(http://chigasakiws.web.fc2.com/)
貨幣情報
図柄(表/裏) | 一銭/稲 |
素材 | 青銅 |
品位(千分中) | 銅 950、錫 40、亜鉛 10 |
直径 | 27.87mm |
量目 | 7.13g |
発行年 | 明治31年〜大正4年 |
発行枚数や価格目安など一覧表
年号(西暦) | 価格目安 | 発行枚数(枚) | |
---|---|---|---|
完未 | 並品 | ||
明治31年(1898) | 35,000 | 500 | 3,649,448 |
明治32年(1899) | 25,000 | 400 | 9,764,028 |
明治33年(1900) | 40,000 | 1,200 | 3,086,524 |
明治34年(1901) | 25,000 | 400 | 5,555,155 |
明治35年(1902) | 40,000 | 1,500 | 4,444,845 |
大正2年(1913) | 15,000 | 300 | 15,000,000 |
大正3年(1914) | 10,000 | 300 | 10,000,000 |
大正4年(1915) | 10,000 | 300 | 13,000,000 |
大正5年〜昭和13年(青銅貨:桐)

近現代・日本のお金より(http://chigasakiws.web.fc2.com/)
貨幣情報
図柄(表/裏) | 一銭/桐 |
素材 | 青銅 |
品位(千分中) | 銅 950、錫 40、亜鉛 10 |
直径 | 23.03mm |
量目 | 3.75g |
発行年 | 大正5年〜昭和13年 |
発行枚数や価格目安など一覧表
年号(西暦) | 価格目安 | 発行枚数(枚) | |
---|---|---|---|
完未 | 並品 | ||
大正5年(1916) | 15,000 | 200 | 19,193,946 |
大正6年(1917) | 10,000 | 100 | 27,183,078 |
大正7年(1918) | 3,000 | 50 | 121,794,756 |
大正8年(1919) | 2,000 | 40 | 209,959,359 |
大正9年(1920) | 2,000 | 40 | 118,829,256 |
大正10年(1921) | 2,000 | 40 | 252,440,000 |
大正11年(1922) | 2,000 | 40 | 253,210,000 |
大正12年(1923) | 3,000 | 40 | 155,500,000 |
大正13年(1924) | 2,000 | 40 | 106,250,000 |
昭和2年(1927) | 10,000 | 200 | 26,500,000 |
昭和4年(1929) | 15,000 | 3,000 | 3,000,000 |
昭和5年(1930) | 35,000 | 1,500 | 5,000,000 |
昭和6年(1931) | 5,000 | 100 | 25,001,222 |
昭和7年(1932) | 4,000 | 80 | 35,066,715 |
昭和8年(1933) | 2,000 | 60 | 38,936,904 |
昭和9年(1934) | 2,000 | 50 | 100,004,950 |
昭和10年(1935) | 1,000 | 40 | 200,009,912 |
昭和11年(1936) | 1,000 | 40 | 109,170,428 |
昭和12年(1937) | 1,000 | 40 | 133,196,569 |
昭和13年(1938) | 1,000 | 40 | 87,649,338 |
昭和13年(黄銅貨:カラス)

近現代・日本のお金より(http://chigasakiws.web.fc2.com/)
貨幣情報
図柄(表/裏) | 一銭/カラス |
素材 | 黄銅 |
品位(千分中) | 銅 900、亜鉛 100 |
直径 | 23.03mm |
量目 | 3.75g |
発行年 | 昭和13年 |
発行枚数や価格目安など一覧表
年号(西暦) | 価格目安 | 発行枚数(枚) | |
---|---|---|---|
完未 | 並品 | ||
昭和13年(1938) | 500 | 100 | 113,600,000 |
昭和13〜15年(アルミ貨:カラス)

近現代・日本のお金より(http://chigasakiws.web.fc2.com/)
貨幣情報
図柄(表/裏) | 一銭/カラス |
素材 | アルミ |
品位(千分中) | アルミ 1,000 |
直径 | 17.6mm |
量目 | 0.9g |
発行年 | 昭和13〜15年 |
発行枚数や価格目安など一覧表
年号(西暦) | 価格目安 | 発行枚数(枚) | |
---|---|---|---|
完未 | 並品 | ||
昭和13年(1938) | 5,000 | 150 | 45,502266 |
昭和13年(1939)A | 5,000 | 500 | 444,602,146(合算) |
昭和13年(1939)B | 300 | 30 | |
昭和15年(1940) | 300 | 30 | 602,110,015 |
昭和16〜18年(アルミ貨:富士山)

近現代・日本のお金より(http://chigasakiws.web.fc2.com/)
貨幣情報
図柄(表/裏) | 富士山/一 |
素材 | アルミ |
品位(千分中) | アルミ 1,000 |
直径 | 16.0mm |
量目 | 0.65g |
発行年 | 昭和16〜18年 |
発行枚数や価格目安など一覧表
年号(西暦) | 価格目安 | 発行枚数(枚) | |
---|---|---|---|
完未 | 並品 | ||
昭和16年(1941) | 200 | 30 | 1,016,620,734 |
昭和17年(1942) | 200 | 30 | 119,709,832 |
昭和18年(1943) | 200 | 30 | 1,163,949,434 |
昭和18年(1943)※量目変更 | 300 | 40 | 627,160,000 |
昭和19・20年(錫貨)

近現代・日本のお金より(http://chigasakiws.web.fc2.com/)
貨幣情報
図柄(表/裏) | 一銭/大日本 |
素材 | 錫 |
品位(千分中) | 錫 500、亜鉛 500 |
直径 | 15.0mm |
量目 | 1.30g |
発行年 | 昭和19,20年 |
発行枚数や価格目安など一覧表
年号(西暦) | 価格目安 | 発行枚数(枚) | |
---|---|---|---|
完未 | 並品 | ||
昭和19年(1944) | 200 | 30 | 1,629,580,000(合算) |
昭和20年(1945) | 1,000 | 150 |
1銭硬貨は通用価値の3,000倍以上
1871年の新貨条例によって導入された「円」「銭」「厘」。当記事で扱っている「1銭」硬貨は、「0.01円」に相当し、また「10厘」に相当する貨幣です。現代人の我々にとっては、円以外はあまり馴染みがありませんよね。
1銭硬貨は、現代では使用できない貨幣ですので、流通することがほとんどありません(極稀に別のお金と勘違いされて、お財布の中に紛れ込むことがありますが...)。そのため希少価値も高く、どの年代の1銭でも、通用価値以上の買取相場となっています。
並品であっても、最低30円以上で買い取られており、通用価値から考えると実に3,000倍以上の評価がなされています。高いものだと、80万倍もの評価となっている年代もあります。
【関連】貨幣のグレード評価やその評価基準とは?(BU/UNC/EF/VF/FINE)
表に記載されている「完未」「並品」は、査定の最高ランクと最低ランクのものになりますので、「完未」〜「並品」の間の価格評価となることも大いにありえます。もし1銭硬貨をお持ちでしたら、買取査定に出してみるといいかもしれませんね。『古銭買取業者の比較ランキング』を公開しておりますので、もし宜しければ参考にしてみてください。
通用価値以上の1銭硬貨まとめ
- 全ての年代において、最低でも通用価値の3,000倍以上
- 明治6年(並品 2,000円)
- 明治14年 大四(並品 8,000円)
- 明治33年(並品 1,200円)
- 明治35年(並品 1,500円)
- 昭和4年(並品 3,000円)
- 昭和5年(並品 1,500円)
【注意】記念硬貨の買取でお近くの店舗にいく前に
記念貨幣(硬貨)を買い取ってもらおうと決めた時、あなたはどこで買取査定をしてもらうでしょうか?すぐに思いつくのは、お住まい付近の買取ショップ、またはチラシが入ってきた地域の買取業者ではないかなと思います。
すぐに足を運べる場所なのでつい選びがちですが....その選択、ちょっとお待ち下さい!!
当サイト独自に行なった「古銭買取経験のある方への満足度調査」によると、多くの方が地域の買取業者・店舗を利用されていました。しかしその中には多く不満を抱く回答も多く、次は「ネット買取業者を利用したい」という声が多数上がりました。
近場の買取店を利用した方の「悪い口コミ」と「良い口コミ」





なにかサービスを利用するとき共通で言えますが、こういった”アタリ”のお店に出会えると嬉しいですよね^^ただ、全てがそういう店舗ではありません....
買取店も商売でやっていますから、少しでもお店の利益を増やそうとしたら「査定額を抑えようとする」のは当然の考えです(悪意があるいのではなく、商売を成り立たせるためにはごくごく普通の思考なのです)。素人の我々にはわからないように、自然と話を進めますので注意しましょう。
とはいえ、注意したほうが良いと言われても難しいですよね。そこで、「少しでも買取査定を高くする方法」を、次でお伝えしたいと思います。これらを行えば、1つの店舗で査定依頼をするよりもほぼ確実に高額査定が期待出来ますよ^^
記念硬貨を少しでも高く買取査定してもらうために
上の「記念硬貨の買取でお近くの店舗にいく前に」でもお伝えしましたが、1つの店舗だけに査定依頼をすることは業者間での「競争」が起きないので、査定価格は買取業者の言うがままになってしまいます。
ではどうすればそうならないか?もうお分かりですね。「複数の業者に査定依頼をする」つまり、世間一般で言う「相見積り」をとることが高額査定する上でも重要ということです。
今回は、「相見積り」のとり方で2パターンご紹介しますので是非参考にしてみてください。
1、ネット買取業者で見積もり(1社以上)⇒お近くの店舗へ
まずは1つ目、ネット業者で1社以上の見積もりを取ってから、お近くの店舗へと足を運ぶ方法です。ネット業者による見積もりを事前に得ているので、地域の店舗に行った際にも事前情報が入っているため、また既に1社の査定を手に入れているので、不当に安く買い叩かれる心配が少なくなります。
見積もりは、当サイトでピックアップしているネット買取業者が安心です。既に多くの実績がある他、販売網も確立しているため査定額も期待できます。
2、ネット業者のみで相見積り(2社以上)⇒買取へ
2つ目の方法は、ネット買取業者2社以上に見積もり依頼をし、その業者のいずれかに買い取ってもらう方法です。地域の買取業者へ足を運ぶ必要がなくなるので、手軽で高額査定も期待ができます。
2社以上としていますが、3社以上の査定依頼をすることで、より競争力が高まりますので、「すぐに売る必要がない」「できるだけ高額で売りたい」場合にはお試しください。